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 愛媛大会は13日、坊っちゃんスタジアム、今治市営球場、宇和島市の丸山公園野球場の3球場で1回戦7試合があった。グラウンドなどが豪雨の被害に遭った野村や吉田、大洲などが初戦を迎え、春の県大会ベスト8の今治西がベスト4の宇和島東を破った。14日は、1回戦8試合が同じ3球場で予定されている。

主戦2人支えた笑顔 宇和島東 上甲凌大捕手

 二回表2死一、二塁。宇和島東の捕手・上甲凌大君(3年)はマウンドの内田健太君(3年)に直球のサインを出した。「内田はまっすぐのキレがいい。いいコースにいけば打たれない」。自信があった直球は甘く入り、右中間へ運ばれて三塁打。2点を失った。

 上甲君は昨夏も正捕手。準々決勝で川之江に敗れ、配球に課題があることが分かった。投手が自信を持つ球種を投げ続けさせ、打者に対応させてしまっていた。練習試合やミーティングでリードを磨き、チームが誇る左腕の「ダブルエース」を支えてきた。

 上甲君は2点を失った直後の打者に対し、内田君に「直球が打たれたから」と変化球を要求。スライダーで空振り三振に仕留めた。

 四回から継投したのは菊池来樹君(3年)。五回の守備の前には「楽にいこう」と、マウンドに向かう菊池君に笑いかけた。「来樹も直球がいい」とは思っていたが、八回の2死満塁のピンチではスライダーで空振り三振をとった。

 上甲君は8点も取られて悔しかったが、試合中は最後まで笑顔を絶やさなかった。「今回は緊張はなかったから、盛りあげようと思った。ピンチのときも笑ってやろうと」。試合後は悔し涙を流し、「いいピッチャーがいるのに、勝たせてやれなかったのが申し訳ない」と責任を感じていたが、菊池君は「上甲の配球は100点。全部信じて投げている」とたたえた。

 小学校からバッテリーを組んでいたという内田君と、クラスも一緒で仲が良い菊池君。上甲君は、どちらのエースも「いいピッチャー」と評し、最後の夏を終えた。(寺田実穂子)

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