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医の手帳・たばこ(3)

 「たばこは体に悪い」と思いながらも、たばこを吸っている方は少なくないと思います。たばこの値上がりや、受動喫煙の意識の高まりから、今こそたばこから卒業したいと考えている方も多いと思います。

 禁煙外来では、お薬によってニコチン依存をやわらげることができます。禁煙を開始したときに、体調が悪くなることを減らしていきます。また禁煙を続けることができれば、たばこでダメージを受けた体も健康に近づいてきます。ニコチン依存症は病気であるということが認識され、2006年4月からは、一定の条件を満たせば、健康保険などを使って禁煙治療を受けることができるようになりました。

 禁煙治療は12週間が基本です。その間に、診察を5回受けることになります。一般的には初回から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後となります。診察のたびに体調のチェック、呼気中の一酸化炭素値の測定(たばこを吸っているかの確認)、禁煙継続のアドバイス、禁煙補助薬の効果の確認と副作用の対応を行います。

 治療中、最も大切なことは、医師に相談なく中断しないことです。「1度、診察を受けたから、あとは自分の力で禁煙できる」と、受診をやめる人がいますが、残念ながらそうした人の禁煙成功率は低いことがわかっています。ぜひ、医師と一緒に、12週間の禁煙治療を最後まで受けましょう。

 禁煙治療にかかる費用ですが、健康保険の自己負担が3割の人は、使用する禁煙補助薬にもよりますが、約3カ月の治療スケジュールで、2万~2万5千円程度です。自己負担も軽く、医師のサポートを受けながら禁煙を続けられるので、禁煙外来に行くメリットは大きいです。

<アピタル:医の手帳>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/techou/(新潟大学大学院医歯学総合研究科 小屋俊之准教授)