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 今大会は、W杯で初めてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が採用された。国際サッカー連盟(FIFA)は成果を強調する一方、運用の問題点を指摘する声もある。

 13日にモスクワであった記者会見で、FIFAのインファンティノ会長は「VARは極めて有効だ。サッカーを変えずに、でも公正で、きれいなものにした」と語った。オフサイドだった選手による得点がなくなる点を強調。「判定の正確性は95%から99%に上がっている」と数字を挙げ、「進歩であり、以前よりもずっとよくなった」と、自身の肝いりで推し進めたVARの利点を話した。

 副産物として、暴力的な行為による退場処分が1回もないことも示した。

 しかし、報道陣からは公平に運用されていないのではないか、といった指摘や質問が続出した。

 特に挙がったのは、適用基準だ。1次リーグB組最終戦のイラン―ポルトガルの後、使用頻度が明らかに減っている。

 1―1で引き分けた一戦では、主審がVARを使用した上でPKをひとつずつ認めた。追加時間のイランの同点ゴールはそのPKを決めたものだ。さらに、ポルトガルのロナルドが相手選手と接触した場面で暴力行為があったかの判定で使用され、警告が出された。

 同会長は、「もうVARなしでのW杯を考えることは難しい」としたが、今後も導入するかどうかには言及しなかった。会見は、広報担当が質問を打ち切る形で終わった。(潮智史

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