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(14日、ベルギー2―0イングランド ワールドカップ3位決定戦)

 前半4分のベルギーの先取点は、鮮やかなカウンターから生まれた。

 FWルカクが左にさばいたパスを、MFシャドリがゴール前に放り込む。右サイドから走り込んだMFムニエが相手選手の前にうまく体を滑り込ませ、バウンドして跳ね上がる球を右すねに当てて押しこんだ。

 準決勝からベルギーは中3日、イングランドは中2日で迎えた3位決定戦。ベルギーは、試合間隔が1日長いメリットを生かし、心と体を整えて臨んだ。

 マルティネス監督の選手起用も見事だった。

 準決勝のフランス戦で出番のなかった2選手を、先発で起用した。1人は、殊勲のゴールを決めたムニエ。「僕らの状態はイングランドよりもいい。勝利を求めている」と海外メディアに語っていた。休養十分な体でゴール前まで駆け込んでいたことが得点につながった。もう1人の守備的MFティーレマンスも豊富な運動量で相手から球を奪い、ピンチの芽を摘んだ。

 後半にはイングランドの攻撃に再三押されたが、DF陣が体を張って守った。そして、後半37分。スルーパスを受けたFWのE・アザールが、試合を決める追加点を挙げた。

 気迫あふれるプレーを90分間、惜しみなく続けた選手たち。その気持ちを、マルティネス監督は前日会見で代弁していた。「準決勝が終わったときは、次の試合に向けて気持ちを切り替えるのが難しかった。でも今は、勝って終わりたい。ベルギーの選手たちはそれに値する」

 ベルギーの過去最高成績は1986年大会の4位。3位決定戦でフランスに屈した。あれから32年。勝って、歴史を動かした。(清水寿之

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