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 愛媛大会は14日、1回戦8試合が坊っちゃんスタジアム、今治市営球場、宇和島市の丸山公園野球場であった。豪雨被害の大きかった南予地区にある丸山公園野球場は全日程が終了。昨夏準優勝の帝京五は八幡浜に惜敗した。15日は、坊っちゃんスタジアムと今治市営球場で1回戦5試合が予定されている。

笑顔で九回 戦い抜いた 開会式欠席の弓削商船高専

 弓削商船高専のベンチに、本来いるはずの森瑛太郎監督の姿がなかった。緊急で監督代行を務めた福田英次部長が明かす。「広島まで、船で水をくみにいきました」

 学校のある弓削島は、豪雨災害の影響で今も断水が続く。島民の飲料水確保のため、森監督は貯水タンクを備えた学校の練習船「弓削丸」を操って瀬戸内海を渡り、広島商船高専に向かったという。「監督が行かなければ、多くの島民が困ってしまうんです」

 この日、選手たちが抱えていたハンディは「監督不在」だけではない。断水の影響で寮が閉鎖され、選手たちは実家や親類宅に散り散りに。12日の開会式は欠席。集合したのも、野球をやるのも約1週間ぶりだった。

 それでも、菅沢瑛二主将は「楽しんでやろう、がテーマ」と笑顔だ。三回に2点を先行。「野球ができることに感謝して、思い切りいこう」という福田部長の声を背に、七回2死三塁、八回2死三塁のコールド負けのピンチをしのいで、九回まで戦い抜いてみせた。

 「悔いはありません」と菅沢主将。豪雨を敗戦の理由にはしない。「3年間積み上げたものは出し切りました」。監督には、そう報告するつもりだ。(吉永岳央)

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