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 福岡県筑紫野市の山中で飼っていたイヌの様子を見に行き、豪雨による土砂崩れに巻き込まれて亡くなった山崎ツギ枝さん(68)=同県宇美町=が助けようとしていた3匹のうち、1匹が生きていた。所属していた捨て犬保護のボランティア団体のメンバーが14日、山中で発見した。

 団体を主宰する長沢由起子さん(67)によると、山中にメンバーがイヌを捜しにいくと、泥に埋まったと思われていた犬小屋が残っており、外にいたオスの雑種「くーちゃん」が近寄ってきた。小屋は鍵が空き、出入りできる状態だったという。

 山崎さんは6日、「どうかしてイヌ助けたい」とのメールを最後に連絡が途絶え、7日に遺体が見つかった。消防隊員がイヌを捜しに向かったが見つけられず、死んだと思われていた。あきらめきれなかったメンバーが捜しに行ったという。

 診察した獣医師の話では、くーちゃんは衰弱しているが元気。長沢さんは「山崎さんは最後までイヌを助けようとしていた。その思いがメンバーを動かし、救出につながった」と話す。

 団体は保護した捨てイヌを山中の小屋で飼育。山崎さんは十数年前から毎日のように小屋に通い、エサやりなどでイヌの面倒をみていた。(徳山徹)