【動画】三浦雄一郎さんは、定期的に体力を測定し、高所登山に耐えうる心肺機能や筋力が備わっているかチェックしている=金子元希撮影
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 もっと速く、もっと正確に、もっと力強く……。スポーツ競技で良い結果を出すために励む学生アスリート。そんな彼らが自分自身や仲間の体を使って、動きやトレーニング方法を科学的に研究する場が、鹿児島にあります。

 「練習で大会に近いコースを使っていたので、しっかりと走ることができた」。7月、鹿児島県鹿屋市の鹿屋体育大。4年生で自転車競技部の中井彩子さん(22)が学生ら約20人を前に、初優勝した6月のロードレースの全国大会について、動画を交えて解説した。運動生理学やトレーニング学が専門の山本正嘉(まさよし)教授(60)のゼミの一コマだ。

 宮崎県出身の中井さんは、高校時代に競技を始めた。「幼いときから根性論は納得できなかった」。スポーツを科学的に学ぼう、と同大に入学した。

 同じゼミに所属する大学院生でもあるコーチの指導を受け、ペダルを踏む感覚を変えたことも勝因の一つになったとみる。「このゼミでは、他の競技の仲間からも刺激を受ける。それが結果につながっている」と話した。

 鹿屋体育大は全国で唯一の国立の体育系大学だ。学部は体育学部のみで、スポーツ総合課程と武道課程に分かれ、大学院生も含めた学生数は約800人。計37万平方メートルの敷地には野球、サッカー、ラグビー、陸上の各グラウンドが並び、運動施設は充実している。複数の部が全国レベルの実績を残し、アテネ五輪の競泳で金メダルを獲得した柴田亜衣さんら五輪選手も輩出してきた。

 競技に特化したゼミもあるが、山本ゼミの特徴は種目を選ばないこと。水泳、カヌー、バスケットボールなど様々な競技の学生が一緒に学ぶ。

 掲げるテーマは「選手である自…

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