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 世界最大級の航空ショー「ファンボロー国際航空ショー」が16日、英国南部ファンボローで開幕した。折しも、世界航空機2大メーカーの米ボーイングと欧州エアバスが相次いで小型旅客機事業に本格参入する方針を表明。受注競争が激しくなりそうだ。

 ボーイングは今月、80~150席の小型機「Eジェット」を持つ航空機大手エンブラエル(ブラジル)の商用機部門を傘下に収めることで基本合意。エンブラエルの事業を切り離し、2019年末までにボーイング主導でつくる共同出資会社に移す。ボーイングのデニス・ミュイレンバーグ最高経営責任者(CEO)とエンブラエルのパウロ・シルバCEOは16日にショーの会場で共同会見。「開発から部品調達までより広く深い提携関係をつくる」(ミュイレンバーグ氏)、「(ボーイングと組むことで)市場へのアクセスが広がる」(シルバ氏)と強調した。

 対するエアバスは今月、カナダの航空機大手ボンバルディアの小型機「Cシリーズ」(100~150席)を手がける会社に50・01%出資し、事業を買収した。エアバスの「A220シリーズ」に名称を変え、16日のショー会場ではエアバスのデザインを施した機体を披露した。

 利幅の薄い150席以下の小型機ではエンブラエルとボンバルディアが世界シェアの計8割を握ってきた。ただ、小型機はアジアを中心に大幅な需要増が見込めるとあって、中大型機で覇権争いを繰り広げるボーイングとエアバスが自陣営への取り込みを急いでいる構図だ。この動きは、日本勢にも影響を与えそうだ。16日にデモ飛行した国産初の小型ジェット旅客機MRJはボーイングから支援を受ける関係にあるが、ボーイングがエンブラエルを傘下に収めるのでライバルになる可能性がある。ミュイレンバーグ氏は「(MRJを手がける)三菱重工業とパートナー関係は維持する」と述べたが、先行きに不透明感も残る。(ファンボロー=寺西和男)