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 松山市の離島・怒和(ぬわ)島にある、全校児童6人の怒和小学校。3年生の井上陽葵(ひなた)さん(9)と1年生の結衣さん(6)の姉妹が亡くなった。

 17日に学校が再開し、児童4人は午前7時半、山口斗志校長に付き添われ海沿いの道を登校した。「2人は生きたかったのに生きられなかった。みんなは命があって元気。4人で頑張っていこう。2人のことを忘れないでください」。授業前、山口校長が4人に声をかけると、大きな返事が返ってきたという。

 この日の授業で、島のお年寄りに暑中見舞いを書いた。はがきには6人での写真。取材に応じた山口校長は「島の人たちにも、2人はこれからも仲間なんだよと伝えたい」と話した。

 井上さん姉妹が暮らしていた自宅は、7日未明、裏山の土砂崩れに巻き込まれた。姉妹は母親とともに約12時間後に見つかり、いずれも死亡が確認された。

 祖父の井上繁人(しげひと)さん(65)は、「人生で一番こたえた。孫は2人とも元気で、母親が厳しくもやさしく、手塩にかけて育てていた」と涙を浮かべた。

 島の人口は300人あまり。島民は「子どもは島の宝物」と口をそろえる。井上さん宅の近くに住む中崎幸子さん(74)は、「あの子らの顔が見られんと思ったら、たまらなく悲しい。残された4人はさみしいと思うけど、乗りこえて頑張ってほしい」と話した。(藤井宏太、大川洋輔)