2020年東京五輪のチケットの価格帯を20日、大会組織委員会が公表した。競技の最高価格は13万円で、陸上男子100メートル決勝のある時間帯を想定。最低はサッカーなどの2500円で、全体の半分以上を8千円以下にした。開会式は5種類の価格帯を想定し、最高は30万円、最低が1万2千円となった。
これらの一般販売とは別に、12歳以下の子ども、60歳以上の高齢者、障害者を含めた家族やグループ向けに1人2020円のチケットを、開閉会式を含む全競技で販売。五輪とパラリンピックを合わせて100万人以上の児童、生徒向けに低価格のチケット(五輪は2020円)も用意する。
チームスポーツを中心とした人気競技では、飲食サービスなどの特典をつけた高額チケットも用意する予定。組織委は「最高額は(開会式の30万より)さらに高くなる可能性がある」と説明。価格にメリハリを付けることによって収益の確保を目指す。12年ロンドン大会では、最高で約65万円の特典付きチケットが販売されたという。
競技別の価格帯は日本で人気のあるレスリング、柔道、卓球などで過去大会より最高価格を引き上げた。関連イベントの詳細が決まっていないサーフィンは未定。
組織委は、外部有識者による戦略会議(座長=加納貞彦・早大名誉教授)で4回にわたって議論され、価格帯を決定。18日の国際オリンピック委員会理事会で承認された。パラリンピックのチケット価格は、国際パラリンピック委員会と協議中だ。
チケットは五輪は19年春、パラリンピックは同年夏から組織委の公式販売サイトで始まる予定。販売サイトから購入する場合は事前にID登録が必要で、9月6日までに登録してプレゼントキャンペーンに応募すると、会場見学ツアーなどが抽選でもらえる。
組織委は立候補ファイルの時点で五輪で780万枚、パラリンピック230万枚の計1010万枚の販売を見込み、820億円の売り上げを目指している。
セレモニー
開会式 1万2千~30万
閉会式 1万2千~22万
競技(種目)
水泳(競泳) 5800~10万8千
水泳(飛び込み) 3500~3万500
水泳(AS) 4千~4万5千
水泳(水球) 3千~1万8千
水泳(OWS) 3500~5500
アーチェリー 3千~7千
陸上 3千~13万
陸上(マラソン) 2500~6千
陸上(競歩) チケット販売なし
バドミントン 4千~4万5千
野球 4千~6万7500
ソフトボール 2500~2万5500
バスケット 3千~10万8千
バスケット(3人制) 3千~1万8千
ボクシング 3500~4万5千
カヌー(スラローム) 3千~1万
カヌー(スプリント) 3千~9500
自転車(BMXフリースタイル) 4千~1万
自転車(BMXレーシング) 3千~1万2500
自転車(マウンテンバイク) 3500~5千
自転車(ロード) 3500~5500
自転車(トラック) 4千~1万4500
馬術 3千~1万6千
フェンシング 3千~1万1500
サッカー 2500~6万7500
ゴルフ 3千~1万
体操 4千~7万2千
体操(新体操) 4千~3万6千
体操(トランポリン) 5500~1万6千
ハンドボール 3500~2万
ホッケー 2500~1万
柔道 4千~5万4千
空手 3500~1万2800
近代五種 2500~4千
ボート 3千~9500
ラグビー 2500~25500
セーリング 3千~5500
射撃 2500~5500
スケートボード 4千~1万1500
スポーツクライミング 3千~1万2500
サーフィン 未定
卓球 3500~3万6千
テコンドー 3千~9500
テニス 3千~5万4千
トライアスロン 4千~8千
バレーボール 4千~8万1500
バレーボール(ビーチ) 3500~4万5千
重量挙げ 2500~1万2800
レスリング 4千~4万5千
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ASはアーティスティックスイミング、OWSはオープンウォータースイミング
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