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木村草太さん(首都大学東京教授)

 東京・目黒の船戸結愛(ゆあ)ちゃんの事件は、自分の子と同じ年頃でもあり、最初はつらくて見ていられませんでした。

 日本は基本的には人権を大切にする国ですが、子どもの権利に対する意識は本当に低い。ないがしろにされていると、ずっと感じてきました。子どもに対して暴力を振るう、危険な状態にさらす、といったことに、われわれ大人は鈍感すぎると思います。

 子どもは生まれたその日から一人の個人であり、尊重されるべき存在です。しかし自分で声を上げることができず、判断能力にも限界がある。社会の側が強い関心を持っていないと、実際に権利を使えないのです。

 虐待は子どもの権利を踏みにじる行為ですが、個別の事案を取り上げて対策を講じるだけでは解決しません。何が起きているのか、データをもとに全体像を把握し、対策を取ることが重要です。

 例えば、虐待死の3分の1は心中です。2014年、千葉県銚子市で、中学生の娘を母親が首を絞めて殺害した事件がありました。生活苦で、県営住宅から追い出されるその日に起きた事件です。生活保護を受けられるはずの世帯なのに、市役所の窓口で門前払いされていました。

 また、生後0日など、1カ月に…

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