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 サッカーW杯のような長い期間、寝食を共にする大会で結果を出すには、チームの一体感が非常に重要となります。もちろん試合を戦う上での戦略や戦術も重要で、そのどちらが欠如しても難しいでしょう。そう考えると、選手と監督の関係性が崩壊していた日本代表の監督が大会前に代わったことは、今回の結果が出た理由の一つと言えるかもしれません。

 事実、西野監督の下でチームは一体感がありました。大会序盤に調子の上がらなかったGK川島に関して、DF吉田が「チームスポーツであるフットボールで仲間が苦境に立たされている時にいかに助けあえるか」とSNSで書いた通り、サッカーは全てのことがうまくいくわけではありません。誰もが起こしうるミスをチームが許容し、互いが補っていく姿勢は、チームの一体感を強固にします。

 決勝に勝ち上がったフランスとクロアチアも、その一体感はありました。やはり一体感と戦略や戦術は、二本柱になっていないといけません。もしかしたらハリルホジッチ前監督には、戦略や戦術で秘策があったかもしれませんが、一体感醸成のためのコミュニケーションは欠如していました。

森保氏なら3バックは得意

 一方で、西野監督の戦術が完璧だったかというと、そうではありません。就任からの期間が短かったこともありますが、戦い方にはプランAしか存在していませんでした。相手が戦術変更をしてきたプランBへの対応ができず、さらに自分たちからプランBを出し、相手の対応の遅れを突くということもできませんでした。

 1次リーグ最後のポーランド戦では、セネガルがコロンビアに負けるという「他力本願」にかけるギャンブル。結果、勝ち抜けましたが、あの試合はそこに至るまで攻守がかみ合っていませんでした。ハーフタイムにも具体的な指示やプランの提示はなく、後半も自分たちから何かを起こすことができなかったのです。つまりコロンビア戦、セネガル戦、ベルギー戦に先発した、ヨーロッパのクラブでプレーしている選手たちの攻守における戦術リテラシーや能力の高さが、今回のチームを支えていたことが分かります。

 そう考えると圧倒的に足りないのはチーム戦術で、新しい監督に求められるのも当然その部分です。次期監督をU23代表の森保監督が兼任するなら、コミュニケーションは問題ありませんが、まずはプランBをいかに構築できるかでしょう。もちろんW杯ではプランC、プランDもなければ、ベスト8まで勝ち上がることは難しい。森保監督自身はスリーバックは得意ですが、4バックはどうなのか。世界トップの攻撃と守備の戦術を学んだうえで、自分たちのプランB、C、相手のプランB、Cへの対応の構築も今後、絶対に必要となります。

■ビッグデータ使う術…

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