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 韓国で暑気払いのため滋養食を食べる習慣がある「初伏(チョボク)」の17日、ソウルで犬肉食反対を訴えるイベントが開かれ、文在寅(ムンジェイン)大統領の愛犬が登場した。犬肉料理を提供する食堂関係者は「営業妨害だ」と反発するなど物議をかもしている。

 韓国では、夏バテ防止に「栄養湯」と呼ばれる犬鍋料理を食べる習慣がある。動物愛護団体は虐待に当たるとして、禁止法の制定を訴えているが、韓国の伝統食という意見も根強い。

 イベントに登場した文氏の愛犬「トリ」は、昨年7月、文氏が動物保護団体から引き取った5歳の雑種。イベントを主催した動物保護団体のメンバーらは「大統領が我々の立場を支持してくれた」と勢いづく。一方で犬鍋料理店を営む女性(46)は「ただでさえ減っている客が、さらに減りかねない」と猛反発した。

 大統領府は、文氏の長女が会場まで伴ったが「主催者に引き渡しただけで、長女は集会に参加していない」と中立性を強調した。文氏は大統領選に当選すれば捨て犬を飼うと公約し、「世界で唯一の元捨て犬のファーストドッグ」とアピールしてきた。(ソウル=武田肇