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 大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震(マグニチュード6・1)では、ブロック塀の下敷きになるなどして4人が死亡、434人が負傷した。地震発生から18日で1カ月を迎えるが、住宅被害は3万棟を超え、なお調査が続いている。17日午後6時時点で約90人が避難を続けている。

 地震は6月18日午前7時58分ごろ発生。大阪市北区や大阪府高槻市など府内5市区では震度6弱、大阪、京都両府内の18市区町で震度5強を観測した。

 大阪府高槻市では小学4年生の女児(9)が倒壊したブロック塀の、大阪市東淀川区では男性(80)が塀の下敷きになって亡くなった。各地で危険な塀の調査が進み、撤去の動きが相次ぐ。

 大阪府内の住宅被害は、府の7月13日時点のまとめで全壊10棟、半壊181棟、一部損壊3万524棟。被害状況の確認は続いており、なお増える可能性がある。京都府も17日時点で半壊5棟、一部損壊2675棟。住宅被害は奈良、兵庫を加えた2府2県で3万3千棟を超えた。

 ライフラインは広範囲で被害を受け、最大時で停電約17万軒、ガスの供給停止約11万2千戸、断水は約9万5千戸に上った。

 17日午後6時時点で、大阪府内の高槻、茨木、枚方の3市で計約90人が、住宅被害や崖崩れの恐れなどから避難生活を続けている。

「二つの断層、別方向にずれ」

 6月18日に発生した大阪北部地震(マグニチュード6・1)を起こした地下の動きは複雑で、二つの小さな断層が別の方向にずれ動いたと推定される――。京都大防災研究所などが、そんな解析結果をまとめた。震源の真上にある大阪府高槻市だけでなく、茨木市にも強い揺れによる被害が集中したのは、断層の破壊が進む方向に茨木市が位置していたためと考えられるという。

 今回の地震について、政府の地震調査委員会は、震源の周辺にある「有馬―高槻断層帯」「生駒断層帯」「上町断層帯」はいずれも直接の関係はないと推定。京大防災研究所の浅野公之准教授の解析などをもとに、地下の断層は二つに分かれ、南北方向の「逆断層」と北東南西方向の「横ずれ断層」がそれぞれ動くことで、たまったひずみを解放したと推定した。断層の大きさは、いずれも5キロ四方程度とみられる。

 同研究所の後藤浩之准教授が墓石の転倒やガス供給の停止状況について行った調査でも、高槻市と茨木市に揺れが強い地域が集中していることが確認された。地震は地下の断層の破壊が高速で進む現象で、破壊の進行方向で揺れが強くなる傾向がある。茨木市は、「横ずれ断層」の破壊が進んだ方向に位置している。今後、地盤の影響についてもさらに詳しく解析を進めるという。(瀬川茂子