[PR]

 愛知県豊田市で市立梅坪小学校1年の男子児童(6)が熱中症で死亡した事故を受け、市は18日、小学校の教室のエアコン設置工事を前倒しで進める方針を決めた。定例記者会見で太田稔彦市長が明らかにした。

 市内の市立小・中学校と特別支援学校計104校には、一部の特別教室を除いて扇風機しかなかった。これまでの計画は、中学校で2019年度、小学校は20、21年度にエアコンの設置を終える予定だったが、一部小学校は今年度に前倒しして準備に入る。小学校によっては1年以上早く設置される見込み。総事業費は71億円を見込む。

 同市では、小中学校の扇風機の設置は13年度に終えている。太田市長は会見で「当時はこれで様子を見ようという判断で適切だったが、こういう事態があったので見直す」と述べた。

 男子児童が亡くなった梅坪小では18日午前、全校集会が開かれ、籔下隆校長が男児が死亡した経緯を説明。子どもたちには体調不良をすぐに知らせることや、こまめな水分補給などを呼びかけたという。保護者向けには今夜、説明会を開く。児童宅には17日夜、籔下校長らが訪問し、母親と祖父に謝罪した。

 集会後に取材に応じた籔下校長は「(屋外学習は)昨日やらないといけない行事ではなかった。延期や中止を判断せず、申し訳ない」と改めて謝罪した。

 死亡した児童を含む梅坪小1年生の計112人は17日午前10時ごろ、校外学習のため約1キロ離れた和合公園に徒歩で向かった。公園で30分ほど虫捕りなどをした後、同11時半ごろ教室に戻った。男子児童は教室で休憩中に意識を失い、救急搬送されたが死亡した。この教室にエアコンはなく、4台の扇風機しか設置されていなかった。(臼井昭仁、佐藤剛志)