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 奈良・興福寺の国宝十大弟子像(脱活乾漆造〈だっかつかんしつづくり〉、734年)の舎利弗(しゃりほつ)像について、口を閉じている顔が原型の段階では口を開き、穏やかな表情だったことが、九州国立博物館などのX線CTスキャン調査で分かった。同じ時期につくられた興福寺の国宝阿修羅(あしゅら)像(同)でも表情変更の痕跡が明らかになっており、奈良時代の仏師の苦労の跡を知る発見として注目される。

 十大弟子像は釈迦(しゃか)の高弟10人の肖像彫刻で、同寺には舎利弗像など6体が現存。奈良時代の天平6(734)年に西金堂(さいこんどう)が建立された際、聖武(しょうむ)天皇(在位724~749)の皇后で、仏教の信仰があつかった光明(こうみょう)皇后(701~760)の発願で、粘土の原型に麻布をかぶせ、漆を重ねながら整える「脱活乾漆造」の技法でつくられた。

 2009年に東京と福岡で開かれた「国宝 阿修羅展」に合わせ、十大弟子4体と阿修羅などの八部衆5体がCTスキャンにかけられた。奈良大学の今津節生(せつお)教授(保存科学)らのチームが解析した結果、舎利弗像(高さ152・7センチ)の表情が、原型では開いていた口を、閉じた形に変えて仕上げられていたことが新たに分かった。

 十大弟子像の富楼那(ふるな)…

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