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 性犯罪を厳罰化した昨年7月の改正刑法で強姦(ごうかん)罪から名称を変えた強制性交等罪の今年上半期(1~6月)の認知件数が601件に上ることが、警察庁のまとめでわかった。強姦罪とされていた前年同期に比べて127件(26・8%)増えた。刑法犯全体は39万8615件で、戦後最少だった前年同期から5万2054件減った。全体の検挙率は38・3%と前年より2・5ポイント伸びた。

 強制性交等罪は容疑者を罪に問うために必要だった被害者の告訴がなくても捜査でき、性交類似行為まで対象を広げ、男性の被害者にも適用された。今年上半期の男性被害は29件あり、検挙件数は21件だった。

 改正刑法は、生活を支える親らが、影響力に乗じて18歳未満を被害にあわせた行為を罰する「監護者わいせつ罪」と「監護者性交等罪」を新設。監護者わいせつは31件、監護者性交等は27件だった。

 刑法犯の7割以上を占める窃盗は28万2927件、増加傾向だった詐欺は1万9104件とそれぞれ前年同期を下回った。一方、略取誘拐は、前年同期と比べて39件増えて161件。未就学児、小学生、中学生、高校生の被害が、それぞれ前年同期を9~18件上回り、124件に上った。(小林太一)