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室生寺の五重塔

 古くから女性に開かれた真言密教の寺として、「女人高野」と呼ばれる奈良県宇陀市の室生寺(むろうじ)。境内は深い山々と渓谷に囲まれています。室生川のせせらぎを聞きながら境内の傾斜地を上り、金堂と本堂を過ぎると、石段と木立の奥に国宝の五重塔が見えます。高さ約16メートル。屋外の五重塔としては国内最小だそうです。

 室生寺は奈良時代後期、興福寺の5人の僧が室生の地で、皇太子だった桓武(かんむ)天皇の病気平癒を祈ったことを機に創建されたと伝えられます。この地に宿る龍神(りゅうじん)の霊験によって回復したとされ、これ以降、龍神信仰が始まり、雨乞いの祈願も盛んに行われました。朝廷は平安時代、室生寺を「龍王寺」と称したそうです。

 塔の頂にある装飾物・相輪(そ…

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