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 ゲノム(全遺伝情報)を調べてがん細胞のどこに異常があるかを調べる研究に注目が集まっています。新しい治療薬開発への期待も高まるこの研究分野の国内の第一人者、国立がん研究センター研究所がんゲノミクス研究分野長の柴田龍弘(たつひろ)さん(52)に研究の目的や現状について聞きました。

「個別化医療」の土台をつくる

 がんは細胞にある遺伝子に傷が入り、それが蓄積することでできる病気です。ヒトのゲノム(全遺伝情報)の中にある約2万個の遺伝子のうち、どこに遺伝子異常が起こるとどのがんになるのかということは詳しくわかっていませんでした。それが約10年前に「次世代シークエンサー」というゲノムを高速で読む技術ができたことで、研究が進んできました。僕の研究はこの技術を使って、がん細胞のどこに異常があるのかをゲノム全体で調べるというものです。

 研究の一番の目的は、治療につなげることです。ゲノムを調べることで、その異常に応じた新しい治療法を開発できる可能性があります。また、あらかじめ患者さんのゲノムを調べることで、「あなたはこの薬が使えますよ」と、ゲノムの異常に応じた治療法を選択することができるようにすることも目指しています。いわゆる「個別化医療」と呼ばれているもので、我々はその一番根っこのところで、このがんはどこに異常があるのかということを、たくさんの検体を使って調べようとしています。

しばた・たつひろ
1965年北海道生まれ。90年東京大医学部卒、2010年に現職、14年から東京大医科学研究所教授兼務。がんゲノムを解読する「国際がんゲノムコンソーシアム」の国内グループを率いる。

■治療薬開発や予…

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