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 木星の周りに、月のような衛星が新たに12個見つかった。このうち遠い軌道を回る衛星が10個あり、その中に一つだけ逆走する変わり種があるという。木星が誕生した時に衛星同士が衝突した名残だと見られる。木星の衛星は、1610年にガリレオが四つを初めて見つけて以来、これで79個となり、太陽系最多だ。

 17日、米カーネギー研究所が発表した。研究チームは冥王星のはるか外側の太陽系外縁部にあるとされる未知の惑星を探す中で、たまたま近い方向にあった木星で新たな衛星を見つけた。その後、国際天文学連合が1年かけて軌道を特定した。

 逆走する衛星の軌道は、木星の遠くを回る他の衛星の軌道と交わっており、1年半で木星の周囲を一周している。研究チームは「高速道路の中で逆走するような衛星だ」としている。木星に近い軌道の2個は逆走する衛星と同じ向きだった。見つかった衛星はいずれも直径1~3キロと小さい。こうした衛星は今後も見つかる可能性があるという。(ワシントン=香取啓介)