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 名古屋市の中心部・栄にある複合施設「オアシス21」が、外国人旅行者の人気を集めている。昨秋、世界最大級の旅行サイトで、「夏のフォトジェニック観光スポット」として、国内では北海道・洞爺湖に次ぐ2位に選ばれた。今も外国人旅行者が訪れているが、一体何が外国人を引きつけているのだろうか――。

 オアシス21が国内2位に輝いたのは、月平均4億5500万人のアクセスがある旅行サイト「トリップアドバイザー」が実施した調査結果。写真映えするスポットとして高評価を得た。

 オアシス21は名古屋テレビ塔の近くに市が整備し、立体公園として2002年に誕生した。地上14メートル、長さ100メートル余りのガラスの大屋根「水の宇宙船」は屋根の上に水をたたえていて、半地下のバスターミナルのほか、地下に店舗とイベントスペースがある。夜のライトアップを見に訪れる人も多い。

 オアシス21を恋人と訪れたドイツ南部・コンスタンツ市在住のサビーネ・ラインスさん(33)は、ガイドブックを見た弟に見物をすすめられた。

 東京から京都へ向かう途中、「名古屋をスキップできたけど」途中下車したという。「名古屋という街を見渡して感じられる気がして」

 フィリピンから家族旅行で来たロジャー・ウイさん(57)は、インターネットで検索したら「名古屋は日本で最もつまらない街」という記述を見つけた。そこで、「本当か確かめに来た」。でも、なぜかオアシス21を気に入り、2日連続で訪れた。妻のニカさん(48)は「風を感じて、水の音も聞こえて、とても安心感がある。落ち着くね」。

 トリップアドバイザーには、オアシス21について「夜景を撮りに行くべきです」「このユニークな建物は名古屋のランドマーク」といった感想が書き込まれている。週に1度程度、休憩場所に使っている名古屋市守山区の女性(79)は外国人旅行者の高評価を聞き、「えーなんでだろう」と驚いた。「日常の場所なので、観光場所という意識はなかったです」

 オアシス21内にある観光案内所「iセンター」によると、2012年ごろから外国人旅行客が増えてきたという。オアシス21を運営する市の第三セクター「栄公園振興」は、同年に照明をLEDに変えたことが集客の一つの要素になったとみる。それまではフィルムで彩色していたが、LEDで色を自在に操れるようになった。

 栄公園振興総務課の上原伸也さん(37)は「名古屋の人にとっては見慣れた場所が、海外の方に再発見してもらえた」と喜んでいる。(山下奈緒子、前川浩之)

トリップアドバイザー「夏のフォトジェニック観光スポット」外国人旅行者編の1~5位

(調査期間は昨年7月15日~9月14日)

1位:洞爺湖(北海道)

2位:オアシス21(名古屋)

3位:新横浜ラーメン博物館(横浜)

4位:谷中(東京)

5位:おきなわワールド文化王国・玉泉洞(沖縄)