講演会で生徒25人が熱中症か 「サウナのようだった」

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 19日午前10時15分ごろ、東京都練馬区大泉町3丁目の都立大泉桜高校で、男子生徒3人、女子生徒22人の計25人が熱中症のような症状を訴えた。警視庁によると、このうち女子生徒10人が病院に搬送されたが、重症者はいないという。気象庁によると、練馬区では19日午前11時までに気温34・0度を観測した。

 同校の亀崎隆彦校長によると、午前9時から10時ごろまで、体育館に全校生徒約700人を集めて詐欺被害防止に関する講演会を開いていた。体育館には大型の扇風機3台を置き、生徒には途中で抜けて休んだり水を飲んだりしてもいいと説明していたという。

 講演会中に頭痛や吐き気を訴える生徒が相次ぎ、講演会が終了した時点で119番通報したという。亀崎校長は「救急搬送しないといけない状況を作ってしまったことは大変申し訳ない。判断の甘さがあった」と話した。

 2年生の女子生徒(17)によると、講演会が始まってしばらくすると、うずくまったり教員に担がれるようにして運ばれたりする生徒が出始めたという。「扇風機が設置されていたが、気休め程度。蒸し風呂のようだった」。別の女子生徒(16)も「講演会が始まった時点で暑すぎて、友達と『やばいね』と話していた。サウナのようだった」と振り返った。

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 19日午前8時ごろ、熊本市中央区黒髪3丁目のルーテル学院高校から、「体育館で部活動中の生徒数人が熱中症の症状を訴えている」と119番通報があった。熊本市消防局によるとバドミントン部とバレー部の女子生徒4人が、「呼吸がしにくい」などの症状を訴えて救急搬送された。意識はあり、命に別条はないという。

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