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 狂言大蔵流・茂山千五郎と茂の兄弟会「傅之会(かしずきのかい)」が28日、京都市上京区の金剛能楽堂で開かれる。「傅(かしず)く」とは「大切に世話をし、育てる」こと。千五郎家が継承してきた狂言とともに、次世代の担い手も大きく育て上げたいという思いが込められている会だ。

 4回目の今年は2部構成。夏休み中の開催ということもあり、1部は「子どもの、子どもによる、子どものための狂言会」。茂の長男・蓮(れん、小1)と逸平の長男・慶和(よしかず、小4)が小学校の国語の教科書にも載っている「柿山伏(かきやまぶし)」を演じ、千五郎の息子の竜正(たつまさ、中2)、虎真(とらまさ、同)、鳳仁(たかまさ、小4)が兄弟げんかを題材にした「舎弟(しゃてい)」を上演。千五郎と茂は代表的な演目「附子(ぶす)」を披露する。

 2部は千五郎の「因幡堂(いなばどう)」、茂の「太刀奪(たちばい)」、2人による「宗論(しゅうろん)」。宗論は45分を超す大作で、道連れになった法華僧(千五郎)と浄土僧(茂)が論争を繰り広げる。兄弟で演じるのは約20年ぶりといい、「しまった舞台にしたい」と茂。千五郎は「今、2人で見せられる最高の狂言を上演し、子どもたちがそれを見て、私たちの背中を追ってくれたら」と話す。

 1部は午後1時開演、1500円~500円。2部は午後4時開演、3千円~千円。茂山狂言会事務局(075・221・8371)。(深松真司)