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 築地市場(東京都中央区)から豊洲市場(東京都江東区)への移転をめぐり、都が17日夜に開いた住民説明会で、参加者から市場にいるネズミの拡散や解体工事に伴うアスベスト(石綿)の飛散に対する不安の声が相次いだ。説明会は3時間に及んだものの住民の懸念は拭いきれず、都は改めて説明の場を設けることを決めた。

 説明会は、築地市場の周辺住民を対象に開催。会場の中央区役所の会議室には約200人が集まった。

 都は冒頭、豊洲市場が開場する予定の10月11日から、築地市場の解体工事を始めることなどを説明。質疑に入ると、参加者からは次々と手が挙がった。

 関心が高かったのが、築地市場のネズミ対策だ。閉場によって周辺に拡散するおそれがあり、都も粘着シートや殺鼠(さっそ)剤で駆除する方針を説明したが、築地の場内と場外で魚屋を営むという男性は「切実な問題」と主張。「何匹いるのか知りたい。(駆除は)間に合うのか」と質問したが、都の担当者は「これから調べる」「最大限がんばる」などと答えるにとどまった。

 さらに、建物の解体工事についても「工事で発生するアスベストの場所と危険度を示して」といった質問が相次いだ。担当者が「次回説明する」などと答えると、「何のための説明会なのか」との声があがった。

 市場移転そのものに反対する意見も出たほか、出席していた都議の一人も「これだけ大規模な工事なのに、説明会が3カ月前というのは遅い」と指摘。担当者は「できるだけ早期に2回目の説明会を開きたい」と引き取った。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(西村奈緒美)