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 2020年東京五輪の競技日程の大枠が固まった。18日の国際オリンピック委員会(IOC)の理事会で水泳以外の日程が承認された。結論が先延ばしとなった競泳決勝の実施時間については、国際水泳連盟(FINA)が19日、「午前中に開始することで合意した」と発表した。

 競泳については、18日の理事会終了時点でIOCのコーツ調整委員長に一任となっていた。そのコーツ氏は19日、「FINAの決定が最終結論だ」と述べた。大会組織委員会も了承する方向で、午前中の決勝実施が事実上決まった。

 競泳の午前決勝は08年北京大会以来。多額の放映権料を払う米テレビ局NBCに配慮したIOCの意向が働いた結果となった。

 7月24日から8月9日までの17日間に、史上最多の33競技339種目を行うだけに、大会組織委員会の複数の幹部は「(日程編成は)まるでパズルのようだった」と話した。

 競技者が実力を出せる環境をどう作るかを、組織委は重視。立候補時にIOCは「7月15日から8月31日に開催すること」を求めており、1964年東京大会のように10月にずらせなかった。マラソンは「午前5時開始にするべきだ」との声も出たが、調整の結果、立候補時から30分早めて7時開始に落ち着いた。ただ、競泳の午前決勝が正式に決まると、「アスリートファースト」とは言えない側面も生まれたことになる。

 IOCが求める「都市型五輪」「男女平等」を実現するため、東京臨海部でほぼ毎日競技を実施し、バスケットボールやラグビーなどの決勝の順番を「男子、女子」とすることにもなった。(前田大輔、ローザンヌ=野村周平

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 2020年東京五輪で開会式(7月24日)の2日前に、ソフトボールの日本代表の開幕戦が福島で行われることになった。日本代表のエース上野由岐子は「全競技のスタートということで日本選手団に勢いがつけられるような試合がしたい」、宇津木麗華ヘッドコーチも「この記念すべき東京五輪で、日本選手団の先陣を切って試合ができることを大変うれしく思っております」とそれぞれコメントした。

 当初は野球を先に行う案も出ていた。日本ソフトボール協会の矢端信介・選手強化副本部長は「東京五輪のスタートで、復興に向けての取り組みをソフトボール競技が担わせていただけるのは、非常に名誉なこと。微力ながら少しでも携わらせていただきたい」と話した。

競技日程で組織委が重視したポイント

①選手のパフォーマンス

→暑さ対策で屋外競技の開始時間を早める

男女マラソン(女子は8月2日、男子は同9日)を午前7時半から午前7時に

男子50キロ競歩は午前7時半から午前6時に

トライアスロンは午前10時から午前8時に

ゴルフは午前9時から午前7時に

②国際競技連盟の求める競技方式

→野球の試合形式で譲歩し、試合数を増やす

③国内外の放映権者の意向

→レスリング、野球を大会後半に

④人気競技のメダル決定日を偏らせない

→バドミントン、卓球の決勝の重複をなるべく避ける

⑤種目を行う順番などを男女均等に

→バレー、バスケットなど4競技の決勝の順番を「男子→女子」に

⑥輸送面の考慮

→終電対応でバレーなどで立候補時より終了時間を繰り上げ