[PR]

 警察庁が19日、今年上半期(1~6月)の刑法犯認知件数を発表した。増加傾向にある略取誘拐の認知件数は、前年同期と比べて39件増えて161件。未就学児、小学生、中学生、高校生の被害が、それぞれ前年同期を9~18件上回り、124件に上った。下校時間帯に連れ去られて事件に巻き込まれることが多いという。

 新潟市西区では今年5月、小学2年の女児(7)が下校中に殺害される事件が発生。容疑者はわいせつ行為をする目的で、車で女児の背後からぶつかったうえで車内に入れ、連れ去ったとして起訴された。

 昨年3月には千葉県松戸市のベトナム国籍で小学3年の女児(当時9)が、登校中に車で連れ去られて殺害された。逮捕されたのは女児が通う小学校の保護者会会長だった。警察庁によると、昨年1年間の略取誘拐の検挙件数のうち、容疑者と被害者の面識があったのは4割で、今年上半期は5割だった。

 警察庁は町内会や学校の意識を高め、事件を起こしづらい地域にすることが重要としている。学校周辺や通学路で、子どもが被害にあう危険性が高い場所を点検し、自治体やPTA、防犯ボランティアと協力した見守り活動の必要性を呼びかけている。(小林太一)