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 西日本豪雨では、認知症の人たちも避難生活を強いられている。「環境の変化が苦手で人一倍ストレスに弱い」とされているが、周囲は何に気をつけるべきか。

 大規模な浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備町。「不安になって混乱したり、家で不穏になったり、災害で状態が悪化した認知症の人がいる」。認知症の人などが入所する特別養護老人ホーム「シルバーセンター後楽」の矢吹和弘理事(57)は、こう話す。

 環境の変化が苦手とされる認知症の人が避難所にいる場合、どんなことに気をつければいいいのか。

 認知症介護研究・研修東京センターは東日本大震災の経験を踏まえ、「避難所でがんばっている認知症の人・家族等への支援ガイド」(http://www.dcnet.gr.jp/pdf/earthquake/support_guide2.pdf別ウインドウで開きます)を作っている。

 ガイドには、雑音が多い場所は落ち着かないので、奥まった所を居場所にする▽あわただしい口調は本人が混乱しがち。ゆったりと、短い文章で伝える▽足腰の筋力低下を避けるために足首を回し、伸びをする▽大声をだす、立ち上がる、動き回ろうとする場合、抑えようとすると逆効果。関わる人を限定する――などの接し方のポイントがまとまっている。

 同センターの永田久美子研究部長は「猛暑で体に負荷がかかり、認知症でなくても認知機能が衰える高齢者がいる。遠慮せず助けを求めて欲しい。認知症の人の見守りを誰かが代わり、家族の休息も必要だ」と助言する。(北村有樹子)