[PR]

 名古屋市や岐阜県大垣市で、大型施設のリニューアルが続々と決まっている。新たな魅力が加わりそうだ。

コンセプトは「未来のタワー」

 名古屋の街のシンボル「名古屋テレビ塔」がリニューアルされる。外観は現在のまま残すが、塔内部を大胆に刷新する。2019年1月から営業を休止し、20年7月に再びオープンする。リニューアルに伴い、「テレビ塔」という名前を変えることもありうるという。

 改装のコンセプトは、最新の技術をちりばめた「未来のタワー」。総工費は20億円を見込む。あらゆるものをインターネットにつなげるIoTや、人工知能(AI)を使ったアミューズメントゾーンを設け、仮想現実(VR)によりコンサートが体験できるコーナーも新たにつくる。

 塔の壁面には大型のビジョンをとりつけ、近代的なイメージを演出する。スポーツなどのパブリックビューイングができるカフェを新設し、レストランなどのテナントも一新する。塔の1階部分には、イベントができる簡易ステージのほか都市型アートを置く。

 繁華街・栄にある名古屋テレビ塔は、東京タワーや通天閣(大阪)に先駆けて1954年に開業した。東海3県にテレビのアナログ放送波を発信してきたが、2011年に地上デジタル放送に完全に移行し、年間収入の約3割を占めていたテレビ局からの「放送機器設置料」が入らなくなり、一時は存続も危ぶまれた。

 改修は10年以上前から検討していたが、放送機器の設置場所を飲食・物販店に変えるためには高額な免震工事が必要で、1500平方メートルほどのスペースに新たなテナントを誘致できない状態だった。今回は、従来の半額程度で施せる免震工事にメドがつき、リニューアルに踏み切った。

 長く親しまれてきた塔の名前については、「テレビ関連の事業が終わったのに『テレビ塔』はおかしいという指摘もある。積極的に変えたいわけではないが、現段階では(名前を残すかどうか)確定していない」(若山宏常務)といい、変更の可能性を含めて検討するという。(友田雄大)

東急ホテル、最高価格の部屋改装

 名古屋東急ホテル(名古屋市中区)は、今年の夏にリニューアルに踏み切る。8~9月は全館休業とし、大規模な改装工事を実施。10月1日に再オープンする予定だ。名古屋でも増える訪日外国人の取り込みをめざす。

 1987年夏に開業した同ホテルの全館営業休止は30年余りの歴史で初めて。レストランや一部の客室を改装する。レストランには目の前でシェフが料理する様子を見られる「ライブキッチン」を備える。客室は三つの価格帯のうち、最も高価格の部屋を改装。コーヒーマシンを完備し、有料テレビも無料で見られるようにする。

大垣駅ビル、テナント大幅入れ替え

 JR東海子会社の名古屋ステーション開発は、岐阜県大垣市にあるJR大垣駅の駅ビル「アピオ」を大幅にリニューアルする。8月末で全館の営業を休止し、駅ビル名を「アスティ」に変えて来年4月下旬に再オープンする。

 現在は居酒屋と本屋、100円ショップと飲食店などが一つのフロアに入っているが、1階は飲食、2階は日用品、3階はサービスや雑貨などに改める。テナントも入れ替えるが、具体的な店舗名は今後発表する。売り場面積はほぼ変わらない。

 名古屋ステーション開発によると、ビルは地上6階建てで、1986年開業。近年、大垣駅周辺は高層マンションが建ち始めている。同社担当者は「周辺開発に合わせ、地元の人にとっても利便性が高い施設にしたい」としている。