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 東京都が設置する「首都大学東京」(東京都八王子市)が大学名変更の検討を始めた。小池百合子知事の意向を受けたもので、具体的な検討方法や時期はこれから詰めていく。背景には深刻な認知度不足があるが、発足から十数年で名称が変わるのか、学内では期待と戸惑いが広がっている。

 きっかけは、今月12日に開かれた都庁内の会議での小池氏の発言だ。首都大学東京について「ブランディング戦略の一つとして、大学名を変えるくらいの大胆な改革を進めることも必要」と指摘。「都立の大学であるということを都民に分かりやすく発信するため、『東京都立大学』も一つの考え方」と言及した。

 首都大学東京は、東京都立大学など都立の4大学・短大を統合し、2005年に発足。石原慎太郎知事(当時)が主導し、名称も決めたという。ただ当初から、都立大と比べて「知名度が下がった」「『大学』の後ろに『東京』と付くのが分かりにくい」という声が学内から上がっていた。

 大学が昨秋、学生を対象に行ったアンケートでも、「改善してほしい点」として46・1%が「大学名・知名度」と答え、最多だった。学生からは「首都大の名前を企業が知らないことがある」「就職活動で不利」といった意見も出ているという。

 関係者によると、教授や卒業生らの間では「『都立大』の方が分かりやすく、戻してほしい」と期待する一方、「知事に言われたから変えるというのも疑問」との見方もあるという。(井上裕一)