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「働き方」国会・余録

 与野党の激しい攻防の末、今国会で成立した働き方改革関連法。その舞台裏では何が起きていたのか。

 4月上旬、厚生労働省内の一室。働き方改革関連法案の責任者である加藤勝信厚労相の怒号が響いた。

 「何の意味があるんだ」

 裁量労働制を社員に違法適用した野村不動産に対する昨年末の特別指導をめぐり、黒塗りで公表した関連資料の一部を開示する――。加藤氏を怒らせたのは、厚労省幹部からのこんな説明だった。

 政府は当初、関連法案に裁量労働制の対象拡大を盛り込む予定だった。実際に働いた時間にかかわらず一定時間を働いたとみなし、残業代込みの賃金を支払う制度。「過労死を助長する」と野党側が猛反発する中、加藤氏は国会で裁量労働制の違法適用を取り締まった事例として、この特別指導に言及していた。

 一方で指導のきっかけが社員の過労死だったことは公表しなかった。この事実が3月に発覚すると、野党は経緯の詳細な開示を求めた。厚労省は「個人情報保護」を理由に過労死の事実も認めなかったが、社員の遺族が公表の意向を示すと、一転して認めた。

 同省幹部が「『過労死』という言葉は黒塗りを外すのが法律上、妥当」と考えたのは、こうした経緯を考えれば「正論」だった。しかし、加藤氏は受け入れず、こう言ったという。

 「理屈じゃない。これは戦いな…

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