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 猛烈な暑さが続く日本列島。熱中症を防ごうと、体感温度を下げる商品や、ミネラルが補給できる食品が売れている。暑くなると欲しくなるビールも、各社が増産している。猛暑は、個人の消費行動にも影響を及ぼしている。

 20日は午前中に早くも30度を超え、真夏日になった東京都内。江東区の老舗和菓子店「船橋屋 亀戸天神前本店」では昼過ぎ、山のように盛りつけられたかき氷を求める客でいっぱいになった。猛暑が続いたここ1週間ほどは特に、かき氷の注文が増えているという。「店舗によっては開店前から行列ができる」と広報担当者。

 通販サイト「ヤフーショッピング」では、全国の927観測地点のうち200地点で最高気温が35度以上の猛暑日になった15日にエアコンと扇風機の注文数が過去最高を記録した。体温を調節できるグッズが特に人気で、首にかける持ち運び式の扇風機は前年の38倍。ナイロン製で涼しく感じる抱き枕は2・4倍の売れ行きという。

 空調服(東京)が販売する扇風機付きの作業着も好調だ。長袖の作業着の腰につけた扇風機から風を受け、汗が気化して熱を奪い、体を冷やす。実際の気温より4度ほど涼しく感じるという。

 東京五輪に向けた首都圏の建設ラッシュもあり、「大手ゼネコンではほぼ利用いただいている」(広報担当)。熱中症対策にと個人での購入も増え、前年比5割増の売れ行きですでに品薄状態という。

 汗を多くかくと失われるミネラル分の補給源として売れているのが、フジッコ(神戸市)の塩昆布。6月以降、「減塩ふじっ子」の売り上げが前年比で十数%増えた。広報担当者は「運動時に食べる習慣が広がっている」と話す。

 冷たい飲み物で、のどの渇きを癒やしたくなるのも人情だろう。キリンビールの試算では、気温が1度上昇するとビール系飲料の売り上げは2・5%、大瓶で換算すると1日約80万本分増えるという。

 同社は7~8月に「一番搾り」の缶を前年より約1割増産する。サントリービールも7~8月に「ザ・プレミアム・モルツ」の缶を約15%増やす。アサヒビールは、ノンアルコールビール「ドライゼロ」が好調という。

 アイスキャンディー「ガリガリ君」などを製造販売する赤城乳業(埼玉県深谷市)では7月16~18日、アイスクリーム全体の出荷量が前年より約4割増えた。「想定を上回る出荷量。工場の人手が足りないほど」と広報担当者。例年は7月下旬からピークを迎えるが、今年は一足早い出だしになっている。(長橋亮文、筒井竜平、牛尾梓