情熱ステップ、母国沸いた 記者が見たデニス・テンさん

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浅野有美

 ソチ五輪フィギュアスケート男子銅メダルのデニス・テン選手が19日、母国カザフスタンのアルマトイの路上で強盗に刺され、25歳の若さで急死した。

 表現力に優れた選手で、とくにスピンの美しいポジション、力強くスピード感のあるステップが魅力的だった。2014年のソチ五輪では、ショートプログラム(SP)9位からの逆転の銅メダルで、この種目でカザフスタンに史上初めてのメダルをもたらした。

 ソチ五輪から1年後の2月、韓国・ソウルであった四大陸選手権で優勝。フリーでは4回転―3回転の2連続ジャンプなどを次々と決め、演技後は氷上に仰向けになった。優勝インタビューでは、韓国にルーツがあることに触れ、優勝できた喜びを語っていた。

     ◇

 私は14年5月、テンの銅メダルを記念してカザフスタンで開催されたアイスショーを見た。ゲストとして、日本からは浅田真央バンクーバー五輪男子銅メダルで、今季現役復帰する高橋大輔が招待された。ほかにもバンクーバー五輪金のエバン・ライサチェク(米)、トリノ五輪銀のステファン・ランビエル(スイス)、ソルトレーク五輪金のアレクセイ・ヤグディン(ロシア)ら豪華なスケーターがそろった。そんなそうそうたるメンバーの中でも大きな声援が上がっていたのがテンで、国民的スターだと感じた。

 ショーでは、生演奏の音楽に…

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