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 (20日、高校野球秋田大会、金足農7―0秋田商)

 秋田商には女子マネジャーがいない。試合チームのマネジャーが務める球場アナウンスは、同校野球部員の宇野樹さん(2年)が担当した。例年は1年生が務めるが、第100回記念大会に向けた大切な試合で、テレビの生中継もある。「失敗は許されない」と、経験豊富な宇野さんに白羽の矢が立った。

 昨春の県大会から、「1年生の中で一番うまい」とアナウンスを担当するようになった。初めは間違えないように一生懸命話すだけだったが、回数を重ねるうちに余裕が出てきた。

 「他の人と違いをつけたいな、と」。ひそかに「ライト」の発音で巻き舌を使っている。「誰にも気付かれていないと思いますけど」

 この日は最後まで逆転を信じていたが、かなわなかった。試合終了とともに涙する先輩たち。もらい泣きしそうで、目を背けた。

 「アナウンスで、敵味方は関係ないので」。立派に役割を果たし、いま強く思う。「来年は試合に出たいです」=こまち

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