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 種をくっつけた団子状の土を地面に埋める種まきの手法がある。元々は荒れ地の緑化技術だったが、種苗会社が「たねダンゴ」と名付け、家庭園芸用に種や自作用キットを発売し、人気になっている。種は、開花時期が違う複数の品種が組み合わされ、3カ月間ほど開花が楽しめる。

 「サカタのタネ」(横浜市)は昨年、「たねダンゴ」の作り方を書いたコスモスやジニアなど春まき用5品種の種「たねダンゴ ミックス」を発売。6月にカスミソウ、ネモフィラなど7品種の「秋まき用」の種と、土や肥料をセットにした「おためしキット」を発売した。

 同社の清水俊秀・広報宣伝部長によると、団子状にすると種が雨で流れづらい。東日本大震災の被災地で緑化活動に使われ、成績が良かったという。「団子作りに被災者も参加したことでコミュニケーションが生まれた」と清水さん。楽しみながら種まきができるため、日本家庭園芸普及協会も推奨し、同会が登録商標もとっている。

 作り方は、①園芸用の土に栄養活力剤を混ぜた水を少しずつ足し、野球ボール大に丸める②ちぎって十数個にわける③一つ一つに肥料を入れる④表面に種を付け、少しつぶして土に埋める――。すると、1週間ぐらいで発芽する。秋まきの場合、9~11月にまくと、翌年4月~6月に順々に開花する。

 清水さんは「手先を使うので園芸療法に向く。介護施設などで利用されています」と話す。プランターでも栽培できるという。希望小売価格は種のみが1袋500円、キットが400~450円(ともに税抜き)。(浅野真)