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医の手帳・たばこ(4)

 今回は禁煙治療に使用する薬剤について説明します。禁煙のための補助薬を使うことで、ニコチンの離脱症状を少なくし、禁煙の成功率を高めることができます。

 禁煙外来で使用する薬剤はニコチンを含まない飲み薬(チャンピックス)と、ニコチンを含んだ貼り薬(ニコチンパッチ)です。

 チャンピックスは、禁煙のつらさやイライラ感を軽減し、たばこがまずく感じるようになります。その結果、禁煙成功率が高いことが知られています。一方で、眠気やめまい、吐き気といった症状を伴うこともあり、自動車の運転など危険を伴う機械の操作を避けることが必要です。

 ニコチンパッチは、ニコチンを少量皮膚から吸収することにより、禁煙に伴う離脱症状に対応し、徐々にニコチン量を減らしていきます。貼るだけなので、簡単なこと、効果が持続するなどメリットはありますが、皮膚のかぶれや動悸(どうき)、不眠などの副作用が起こることがあります。いずれの薬剤を使用するにしても、医師と相談しながら、禁煙治療プログラムを完遂させることが重要です。

 また、最近では加熱式たばこや電子たばこも普及しています。「煙がでないため、受動喫煙のリスクがない」とか「従来の燃焼式たばこよりも健康リスクが少ない」などと誤認されています。ニコチンに関しては、多くの製品で従来のたばこと同レベルですし、その他の揮発性化合物も少ないですが含まれています。実際に従来のたばこよりも健康被害が少ないのかどうかは根拠がありません。

 受動喫煙についても、煙がみえにくいだけで、エアロゾルは周囲に拡散されており、ニコチンやPM2・5、ニッケル・クロムといった重金属が含まれることが分かっています。したがって従来の燃焼型たばこと同様に、マナーを守った使用が必要です。(おわり)

<アピタル:医の手帳>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/techou/