[PR]

 プロ野球の西武監督時代、1986年からの9年間に8度のリーグ優勝、うち6度の日本一に導いた森祇晶氏(81)が20日、メットライフドームであった西武―楽天戦前に始球式に臨んだ。マウンドの手前から白球を放り、「暴投や横にそれなかったので良し、としてよ」と笑った。

 西武が埼玉・所沢を本拠に誕生して40周年を記念したイベントの一環。

 米ハワイに移住して18年という森氏は、有料放送で西武の戦いぶりを逐一、チェックしているという。圧倒的な攻撃力を支えに首位で折り返した前半戦を振り返り、「辻監督はよくやっている。この投手陣で。4点リードがセーフティーリードになっていない」とぼやきつつ、「失策は昨年から減り、足を生かして得点を挙げてチームは大きく変わっている。辻監督のめざしている野球が浸透している」と、教え子の采配を高く評価した。

 攻撃陣については、清原や秋山、デストラーデらでわかせた当時と、現在を比べて、「長打力は今が……。1番秋山も先頭打者の役割を果たしている。中軸を打てる左がいれば良いのでは」と分析する。

 10年ぶりのリーグ優勝を達成するためのカギを問われた森氏は「勝ちたい、勝ちたいでは勝てない」と、禅問答のような回答。そして、「(成績を)そのまま維持しようと守ろうとすれば苦しくなっていく。それを、どうコントロールするか。経験豊富な辻監督の采配にいかされていけば」。西武の黄金期に「堅すぎて、つまらない野球」とも評された指揮官らしいエールを送った。(笠井正基)