「ここまでの土砂想定外」被災浄水場、8割が危険区域に

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竹野内崇宏、藤井宏太、佐藤英法
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 西日本豪雨の影響で、岡山、島根、愛媛3県の浄水場14カ所が被災し、うち11カ所が土砂災害や洪水の危険の高い区域にあったことがわかった。災害から2週間が経ったいまも復旧していない地域があり、生活再建の妨げになっている。

 厚生労働省のまとめでは、今回の豪雨による断水は最大26万戸。22日時点でも広島、岡山、愛媛3県の1万7千戸にのぼる。川などから取った水を浄化する浄水場は、岡山、島根、愛媛3県の8市町で被害を受けており、そのうち岡山県新見市と愛媛県宇和島市は断水が解消していない。

 朝日新聞の調べでは、8市町の被災浄水場は計14カ所。このうち3県7市町の11カ所は、土砂災害防止法に基づいて都道府県が指定する「土砂災害警戒区域」や、水防法に基づく「洪水浸水想定区域」にあった。

 「水がないだけで、こんなに困るとは思わなかった」。土砂災害で11人が亡くなった愛媛県宇和島吉田町の山口敬子さん(77)は話す。吉田町の山間部にあった浄水場は、大雨が降った7日に土砂崩れで壊滅した。市によると、22日午後5時時点でも約5千戸が断水している。住宅街には浸水の汚れを洗い落とせていない家や店舗が残る。

 管理する南予水道企業団によると、浄水場は1983年の建設で、配水しやすいようにと高台につくられた。今年6月、県が一帯を土砂災害警戒区域に指定したが、直後の豪雨で砂防ダムを乗り越えた土砂にのみこまれた。企業団の担当者は「ここまでの土砂は想定していなかった」と話す。

 岡山県倉敷市の浄水場は川に…

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