習主席がUAE訪問 「一帯一路」協力に合意

ドバイ=高野裕介
[PR]

 中東のアラブ首長国連邦(UAE)を訪問した中国の習近平(シーチンピン)国家主席は20日、アブダビ首長国のムハンマド皇太子やUAEのムハンマド副大統領らと会談した。UAEの国営通信によると、習氏が提唱する「シルクロード経済圏構想一帯一路)」での協力や、農業、科学技術分野での連携を深めることで合意した。

 中国の国家主席によるUAE訪問は29年ぶり。中国国営新華社通信によると、習氏は「両国は一帯一路をつくり上げるパートナーであり、中国はUAEをその要だと考えている」と述べた。ムハンマド副大統領は「習氏の訪問が両国関係を新たな高みに引き上げると確信しており、UAEは一帯一路に積極的に参加し続ける」と語った。

 中国にとって、中東はアジアから欧州に及ぶ一帯一路の拠点の一つ。習氏は今月10日、北京で開かれた「中国アラブ協力フォーラム」で、中東産業振興計画を示し、200億ドル(約2兆2千億円)の借款を供与する方針を示していた。

 UAEにとって中国は最大の貿易相手国の一つ。地元紙によると、UAEに滞在する中国人は約20万人で、約4千の企業が拠点を置くなど、関係を強めている。UAEでは習氏の訪問に合わせ、ドバイでの中東最大のチャイナタウン建設計画が報じられた。

 習氏はUAEに続き、アフリカのセネガルやルワンダなどを訪問する予定だ。(ドバイ=高野裕介)