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 「空飛ぶクルマ」「マッハ5超の旅客機」。英南部ファンボローで22日まで開かれている「ファンボロー国際航空ショー」で、各社が次世代機の構想を相次いで打ち出している。映画やアニメの世界の話が現実になるかどうか注目される。

 英高級車メーカーのアストンマーチンは「空飛ぶ高級車」構想を発表。航空機エンジン製造大手の英ロールスロイスや大学などと連携して実現を目指す。機体は3人乗りで自動運転。アンディ・パーマー最高経営責任者(CEO)は声明で、都市部の人口増で渋滞が悪化するとして、環境対策などの面からも「空の移動は将来の交通の重要な一部になる」としている。

 ロールスロイスはこれとは別に「空飛ぶタクシー」構想も発表。4、5人乗りで約800キロの距離を最高時速約400キロで飛ぶ。技術的には2020年代前半にも実現できる可能性があるとしている。

 米航空機メーカーのボーイングは、音速の5倍(マッハ5)を超える「極超(ごくちょう)音速」で飛ぶ旅客機の構想を持つ。実用化すれば日米を2~3時間で結べるが、航空ショーで取材に応じたグレッグ・ハイスロップ最高技術責任者(CTO)は「実現には数十年かかるだろう」と話した。「技術的な課題だけでなく、そこまで速く移動することに経済的なメリットがあるのかも調査を進める必要がある」と説明した。(ファンボロー=寺西和男)