丸亀城西の代々野球部3代目、打撃で甲子園の夢かなえた

小俣勇貴
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(22日、高校野球香川大会 丸亀城西9―4高松)

 打球が左中間を切り裂いていく。同点の六回2死二塁。丸亀城西の1番水野達稀(3年)が思い切りよく振り抜くと、勝ち越しの三塁打となった。

 この直前、ボール球が足元を襲った。すぐさま、球審に首を横に振り、死球ではないとアピールした。「打てる感覚はずっとあったので」。自分で決めるつもりだった。

 五回まではリードを奪えなかった。打線は緩い球をうまく制球する高松の青野光起(3年)の前に外野フライを積み重ねた。が、河本浩二監督は「打ち方は悪くない。いつかとらえられる」と見ていた。六回に7番福田が同点の左越え2ラン。予想通りとなった。

 昨夏、2年生中心のチームで香川大会決勝まで勝ち上がったが、三本松に1―7と打ち負けた。あと一歩届かなかった悔しさをバネにバットを振ってきた。この日は15安打のうち7本が長打。打力で13年ぶりに香川を制した。

 3安打した水野の父・伸也さんも祖父・義明さん(故人)も、前身の丸亀商の野球部出身。「伝統校で、100回の節目に歴史をつくれた」。3代目が夢をかなえた。(小俣勇貴)