ベンチ外れたタイ代表の球児 後悔なし、仲間に大声援

笹山大志
[PR]

(22日、高校野球茨城大会 土浦日大8―3明秀日立)

 「いっけー、いっけー日大!」。土浦日大の好機にピンクのメガホンを両手に持ち、チャンステーマを大声で歌うのは田畑大地(3年)。タイ人の母親と日本人の父親を持つ野球部員だ。

 野球が盛んではないタイで生まれ育ったが、野球好きの父親の影響で野球を始めた。テレビやインターネットで甲子園の存在を知り、「自分も甲子園でプレーしたい」と中学生の時に来日。野球も強く、帰国子女へのサポートが整う土浦日大に進学し、主に投手としてプレーしてきた。

 タイでは小学校時代から10回以上、国の年代別代表選手に選出されてきた。高校でも招集があるとタイの代表チームに合流。タイ代表では投手や捕手として、いつもチームの中心だった。

 しかし、日本の高校ではベンチ入りもかなわず、スタンドから声援を送る。「レギュラーを勝ち取るために、全て野球にかけてきた日々はきっと自分を成長させてくれたと思う」。後悔はない。=ひたちなか(笹山大志)