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 第100回全国高校野球選手権記念新潟大会(朝日新聞社、県高野連主催)は23日、準決勝2試合がハードオフ・エコスタジアム新潟で行われた。新発田が十日町との公立勢対決を制し、60年ぶりの決勝進出を決めた。第3シードの中越は、1回戦から勝ち上がった新潟産大付に競り勝ち、4年連続の決勝進出。決勝は24日午後1時から同球場で行われる。

新潟産大付、スタミナ成長 2年・石橋投手

 新潟産大付の投手石橋成哲(まさのり)(2年)の前に、中越の4番小鷹葵(3年)が立った。2―0で迎えた六回裏2死二塁。敬遠の選択肢もあったが、「真っ向から勝負したい」思いが勝った。

 捕手梨本諒太(2年)の4球目の指示は内角直球。「相手は内角が得意と考えていた。あえて打たせて取り、勝負を決める」。石橋の渾身(こんしん)の一球だったが、小鷹の打球は右翼フェンス直撃の二塁打に。その後、四球、安打、二塁打……。この回、3失点で逆転された。

 今大会、全6試合で先発した石橋。タイブレークの末に勝利した4回戦の上越総合技術戦は、13回185球を1人で投げ抜いた。この日も六回以外は無失点に抑え、粘り強い投球だった。石橋だけではない。準々決勝の開志学園戦は、チームの粘りが逆転勝利を呼び込んだ。

 今夏は猛暑になると聞き、選手らは6月も冬場に着込むグラウンドコートをまとって練習前のウォーミングアップをした。この日のスタメンに3年生は1人だけ。前身の新潟短大付以来、55年ぶりの4強までたくましく勝ち進んできた。

 その若いチームの中心選手が石橋だ。「石橋がマウンドを降りる時は、チームが負ける時」と吉野公浩監督。九回は4番打者として二塁打を放ち、夏の甲子園10回出場を誇る中越を最後まで苦しめた。

 小鷹に投じた強気の一球に悔いはないという。「打たれたのは仕方ない。相手の方がうまかった。来年こそは、決勝の舞台で戦います」。石橋は自信に満ちた表情で球場を後にした。(武田啓亮)

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