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 西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町を支援しようと、茨城県常総市が募集した市民ボランティア36人が帰還した。3年前の鬼怒川水害では自宅2階に避難できた人が多かったが、真備町では2階まで浸水した家も多く、被害の大きさを感じたという。厳しい暑さの中での作業は想像以上の苦しさだったという感想もあった。

 市民ボランティアと一緒に現地に向かった市の担当者によると、支援1日目の18日は、ボランティアセンターの現地拠点がある真備町中心部で、浸水した家から災害ゴミを出す作業に当たった。

 常総市根新田自治区の防災士会から参加した川崎真吾さん(34)は、町内の公園に集められた災害ゴミを選別して、別の集積地にトラックで運ぶ作業を担当。地元の高校生も参加し、トラックでゴミを6回運んだが、公園の集積物はどれもまだずぶぬれの状態で、「いつになったら運び終えられるか分からない状態」だったという。

 2日目の19日は、まだボランティアが入れていない町中心部から離れた地区に入った。坂東市の今井一徳さん(51)らは2階建ての男性宅で、家具や本を外に出す作業をした。被災した男性は、2階で床上50センチまでつかりながら救助を待ったという。水を吸った畳は男性4人で持ち上げるのが精いっぱい。今井さんは「2階の家具も使えなくなっていて、常総水害とは災害ゴミの量が違った」。

 厳しい暑さのもと、自分たちの体調を互いに気遣いながらの作業となった。牛久市の男性は「昼ご飯が食べられなくなった人も出た。自分も時々ボーッとしてしまい、仲間の勧めで日陰で休んだ」という。

 常総水害で被災者支援に当たるNPO法人「茨城NPOセンター・コモンズ」の横田能洋代表理事も、19日に真備町を訪ねた。川の堤防が決壊して浸水した状況は常総水害と似ているものの、浸水深が深く、全壊した住宅が常総市の数十倍はありそうで、「引っ越す人が増えると、復興のためのマンパワーが残るかが心配」と話した。

 また、常総市では次の水害時も「自宅2階に避難」と考えている人が多い点を指摘。「2階まで浸水することも想定し、早めに避難すべきだ」とし、身近な場所に避難場所を用意しておくことが大切だと語った。(三嶋伸一)