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 不漁が続くスルメイカについて、日本海、太平洋とも、8月以降も回復は見込めないとの見通しを国立研究開発法人水産研究・教育機構が発表した。秋から冬にかけて産卵する東シナ海の海水温などが影響しているとみられる。

 スルメイカは日本でとれるイカの大半を占め、北海道や東北沖では夏場から漁が本格化する。

 水産研究・教育機構がまとめた長期漁況予報によると、日本海(8~12月)は前年や最近5年間の平均を下回る見通し。太平洋(8~9月)は、北海道東部から津軽海峡にかけては前年並み、三陸から常磐海域は前年を下回るとしている。

 農林水産省の統計によると、漁獲量は2011年まではほぼ20万トンを超えていたが、16年は7万トン、17年は6万1千トンで過去最低の水準だった。スルメイカを原料とする地域の水産加工業などにも影響が広がっている。(山村哲史)