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 国内の観測史上最高気温を更新した23日、各地で熱中症とみられる死者が相次いだ。イベントが中止になるなど、影響も出ている。

 これまでの国内史上最高気温は、高知県四万十市で41・0度を観測した2013年。今年は猛暑日になる地点数が5年前を大きく上回り、広範な地域で猛烈な暑さに襲われている。

 国内での最高気温を更新した埼玉県熊谷市。大勢の市民が市中心街の八木橋百貨店を訪れ、大温度計の「41・1度」という表示を写真に収めていた。今年、温度計のデザインを一新したばかりで、販売促進部長の宮地豊さんは「モデルチェンジして日本一なんて、何か『持っている』気がする」と話した。

 百貨店では、翌日が猛暑日の予想になると、予想が外れても来店した小学生以下にアイスキャンディーをプレゼントするなどのサービスを提供。23日までの連続11日間、実施しているという。

 東京都で初の40度以上となった青梅市。市内の「わかぐさ公園こどもプール」に、長男の路和(るか)ちゃん(4)らと訪れた佐山美和さん(36)は「家は冷房をかけてもしんどい。逃げてきたけど、プールサイドはフライパンの上を歩くよう」と驚いた。

 この日も各地で熱中症が疑われる死者が相次ぎ、救急搬送も続出した。

 東京都北区の都営住宅では、93歳と84歳の姉妹が死亡しているのが見つかった。エアコンや扇風機はなかった。埼玉県と群馬県では、67~90歳の男女6人が亡くなった。奈良県でも50代女性が死亡。22日夜に自宅で見つかった時、エアコンや扇風機は使われず、室内は高温だったという。

 東京消防庁によると、熱中症の疑いで今年搬送された人は管内(稲城市と島嶼〈とうしょ〉部を除く都内)で22日までに計3544人(速報値)となり、昨年1年間の3454人を超えた。

 猛烈な暑さを受け、催しの中止が相次ぐ。京都で開かれている祇園祭では、神輿(みこし)をかつぐ子どもや舞妓(まいこ)ら約800人が京都市中心部を練り歩く「花傘巡行」が24日に予定されていたが、取りやめが決まった。1966年から始まった行事だが、高温による中止は初めてという。