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 豊島(香川県土庄町)にある産業廃棄物処分地の一部の汚染土壌について、県が住民に無断で洗浄の目標値を4倍に緩めていたことがわかった。住民側の反発を受け、県は改めて除染することを決めた。高松市で22日にあった「豊島処分地地下水・雨水等対策検討会」で明らかになった。

 県は、処分地西側の汚染土壌372トンを水で洗浄し、埋め戻すとしてきた。ダイオキシン類の洗浄目標値は、海など処分地の外に土壌が流出する可能性を考え、国の環境基準よりも厳しい1グラムあたり250ピコグラム未満(ピコは1兆分の1)に定め、住民にも説明していた。

 だが、6月までに2回にわたって洗浄しても目標値まで下がらなかったことから、同月11日、専門家の了承を得て目標値を環境基準の1千ピコグラムに緩和。洗浄した土壌を元の位置に埋めるか覆土し、外部への影響を防ぐことにした。

 住民らはこれに反発。検討会でも、「目標値を変更することはただちに同意できない」などとする意見書を委員らに配った。県はこうした手続きについて「通常通り」としているが、検討会で汚染土壌を再洗浄することを明らかにした。(森下裕介)