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 夏休みになり、キャンプ場がにぎわっている。バーベキューを楽しんだり、野山を散策したり、いろいろな楽しみ方があるが、環境にも配慮して楽しみたい。ゴミを減らしたり、節水したり、自然にやさしい「エコキャンプ」を実践するキャンパーが増えている。

 静岡県磐田市にある竜洋(りゅうよう)海洋公園オートキャンプ場。エコキャンプを積極的に推奨している。7月半ばに訪れると、芝生に覆われたキャンプの区画はほぼ埋まっていた。炊事場の脇には分別用の大きなゴミ箱や炭入れが並ぶ。バーベキューなどの火をおこしやすいように、近くの畳店から回収した燃えやすい廃材を提供している。

 静岡市から家族で来ていた会社員の岩崎剛久さんは「エコ洗剤の利用など環境を保つための決まりが整っている」と話した。

 キャンプ場を管理をする古山博之さんは「ゴミの分別や節度ある水やエネルギーの使用を呼びかけている」と話す。入場時に利用者に、環境に配慮したキャンプができたかをチェックするエコアンケートを配布。「車のアイドリングをしなかった」「ペットボトルや食品トレーを洗って出した」など19項目について、退場時に100点満点で自己採点してもらっている。

 アンケートには、どんなエコキャンプを行ったかを自由に記述する欄もある。古山さんによると「食べられる量だけで、過剰な食べ物を持ってこない」「自然にやさしいせっけん洗剤の利用」「(無駄な照明を使わない)早寝早起き」など、利用者それぞれの工夫が記されているという。「子どもとごみを分別して、リサイクルに興味をもった」という感想もあった。

 日本オートキャンプ協会のオートキャンプ白書(2013年版)によると、キャンプ場の利用者の9割以上が環境に関心があると答えたという。

 キャンプの指導者資格を認定する日本キャンプ協会の五月女(そうとめ)真弓さんは「バーベキューなどの野外炊事では、ゴミを増やさないために、衛生面に配慮しつつ、下処理をした食材を簡易な包装で持ち込む方がいい」と話す。食器はラップで覆うなどしてできるだけ汚さないようにすれば節水につながる。食器を洗う前に油汚れは拭き取るなどの工夫も必要だという。炭を消すときは水をかけるのでなく、火消しつぼを使うと再利用できる。

 また、キャンプ場を出て散策に出かけるときも、「自然への影響を最小限にする」「自然環境に入った痕跡を残さない」「山菜採りやキノコ狩りなどで採り過ぎない」といった意識を持つことが大切だという。

 五月女さんは「エコについて考えると、『してはいけない』方に目が向いてしまいがちになるが、『これだけの薪で料理をしよう』『ゴミが少なくなるように』など工夫することを楽しんでほしい」と話している。(田中誠士)

エコキャンプの主なポイント

【バーベキュー】

・食材は包装をとり下処理して持って行く

・環境に配慮した洗剤、せっけんを使う

・食器の油汚れは紙などで拭き取る

・炭の後始末は火消しつぼを使う

・水を使いすぎない

【野山の散策】

・むやみに植物を踏まない

・携帯用トイレも持参する

(日本キャンプ協会による)