人の流れをAIが学習 警視庁、隅田川花火で実証実験

小早川遥平
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 29日に順延された第41回隅田川花火大会。多くの人出が見込まれるこの日、警視庁はカメラの映像から、人数計測や移動予測を行う新システムの実証実験を行う。将来的には、異常事態や不審物を察知してテロを未然に防ぐ技術として期待されている。

 警視庁では2年後の東京五輪パラリンピックに向けて、警備部隊の効率的な運用が課題になっている。今月、パナソニック人工知能(AI)技術を用いた「カメラシステムの高度化」に関する調査を委託。今回は、映像の人物や車両などをAIで検知できる同社製のシステムを使った初めての実験となる。

 当日はカメラを警察車両の上に設置し、人の流れをAIに学習させる。将来的には、滞留状況や、流れに逆らって動く人物、放置されたままの不審物や規制区域を走行する車両などの察知につなげたい考えだ。実用化の際は、個人を特定しないようプライバシーに配慮するとしている。

 ただ、AIにどのような状態を「不審」と判断させるかや、人物や車両などを正確に検知させるためのカメラの設置場所をどうするかといった課題もある。警視庁幹部は「不審かどうかは最終的には人の目で判断するが、兆候をつかめるようになれば素早い対応につながる」と期待する。(小早川遥平)