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(24日、プロ野球 中日11-4DeNA)

 勝利の瞬間、ベンチで戦況を見つめていた中日の笠原からやっと笑みがこぼれた。今季9度目の先発で、ついにつかんだ白星。「本当にうれしい。チームの勝利にも貢献出来ていなかったので」。浜松の夜空に2年目左腕の声が弾んだ。

 二回だ。2死から2連打で一、二塁となり、梶谷に真ん中高めに入った直球を右翼席に運ばれた。先制3ラン。今までなら一気に崩れてもおかしくはない場面だったが、この日はここから踏ん張った。

 「ちょっと投球フォームに変な部分があった」。攻撃中に大野奨とキャッチボールを繰り返し、リリースのタイミングを修正。「間が取れていなかった。すぐに(打者に対して体が)正面を向くクセを直した」

 ここから直球が低めに決まり始め、カーブやチェンジアップで緩急をつけた。三回以降は被安打はわずか2で無失点。結局、6回を投げ、被安打5、3失点で昨年9月以来となるプロ2勝目を手に入れた。

 今季は開幕ローテーションを勝ち取ったが、不調で2軍落ちも味わった。悩む中で再確認したのは「直球で押すのが持ち味」ということ。この日も直球を見直したことで立ち直った。

 今年1月に故郷・新潟県の高校の同級生、菜々美さんと結婚した。自宅では「なかなか勝てないね」と言われていたという。ウィニングボールを妻に渡すという笠原は「やっといい報告が出来ます」。この日一番の笑顔で締めくくった。(鷹見正之)

 ●井納(D) 今季2度目の先発で4回を8失点。「投球リズムが悪く、先発の役目を果たすことが出来なかった」

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