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 大阪府阪南市の2カ所の墓地で今月中旬、300基以上の墓が壊されているのが見つかった。荒らされた墓石の撤去は思うように進まず、お盆の墓参りを前に管理人らは頭を抱える。府警は複数人が関わった可能性があるとみて、器物損壊容疑で捜査している。

 6千基近くの墓があり、被害が集中した阪南市鳥取の「鳥取墓地」。新しい墓はほとんど被害がなく、無縁墓など古い墓ばかりが無理やり崩されたように壊されていた。墓石は大きい物で約1・7メートルで、重さは成人男性がようやく持ち上げられるほど。泉南署によると、19~21日の犯行とみられ、複数人が関わった疑いがあるという。

 地域の墓地管理委員会の湯川卓哉さん(62)によると、鳥取墓地には毎年、盆の時期に4千~5千人が墓参に訪れるという。「お盆でなくてもいたたまれないが、この時期はなおさら。墓参りする方々に申し訳ない」。湯川さんが付近の住民に聞き取ると、70代の男性が21日午前0時半ごろに「雷のような音を聞いた」と話していたという。

 鳥取墓地から2キロほど離れた「自然田(じねんだ)墓地」(同市自然田)でも21日、複数の墓石や地蔵が壊されているのが見つかった。鳥取墓地と同様、複数の墓石を1カ所に集めた無縁墓など古いものが狙われた。墓地では11日朝にも無縁墓の墓石などが壊されており、地蔵などがようやく修繕された直後だったという。「愉快犯かわからないが、きっと天罰が下ると思う」。近所の女性(67)はこう話した。(高木智也、光墨祥吾)